
Chick Corea(P)
Gary Burton(Vib)
Harlem string Quartet: Ilmar Gavilan, Meissa White, Juan Miguel Hernandez, Paul Wiancko
Rec. 2011?
(Concord Jazz 0888072333635)
「Crystal Silence(72年)」の時代から、最強のデュオ・ユニットとして慣れ親しんできたチック・コリアとゲイリー・バートンだけど、シドニー・シンフォニー・オーケストラとの共演盤の前作「Chick Corea&Gary Burton/The New Crystal Silence(08年、別頁あり)」も素晴らしかったので、本作を聴くのもワクワクしている。でも今回は純粋なデュオだと思っていたのに、クレジットを見たらストリング・カルテットも参加しているんだね。まあどんなに才能に恵まれていたとしても、40年もデュオを続けていればそれなりにネタは尽きてくると思うので致し方ないだろう。
スタンダードの「Can't We Be Friends」、レノン~マッカートニーの「Eleanor Rigby」、ジョビンの「Chega de Saudade」、エヴァンスの「Time Rebembered」、ダメロンの「Hot House」、ブルーベックの「Strange Meadow Lark」、モンクの「Light Blue」、ジョビンの「Once I Loved」、ガーシュイン&ワイルの「My Ship」、コリアの「Mozart Goes Dancing」で全10曲。
まずはストリング・カルテットがラストの10曲目にしか参加していないのでホッとした。コリアとバートンのように完璧なデュオ・プレイをする人にとって、それ以上の編成はあまり必要ないからね。とはいえどれだけ素晴らしいデュオであったとしても、本作でもう7枚目(他に映像ものもあり)になるので、やはりストリングスを加えるなり何なりして新鮮味を加えることも重要だろう。その点前作の「The New Crystal Silence」はオーケストラとの共演が功を奏していたけれど、こちらの方はコリアのオリジナルのラスト曲以外は聴き慣れている曲ばかりなので、演奏に親しみが持てる半面、どうしてもセッション的に先が読めてしまうといったところもある。まあどの曲も元々二人のために作曲されたかのようにきちんと料理されているのはいいことだけど、できれば「The New Crystal Silence」のようにオリジナル(特にコリアの往年の名曲)をもっと多く取り上げて欲しかった。やはりこの二人にはその方がよく似合っているからね。本演奏も決して悪くはないのだが、いつになく4ビート調の曲が多い(ジャズピアニストの楽曲を多く取り上げているので当然か)のに加えて、どの曲の演奏の切り口も似通っているので、聴いているうちに少々退屈してしまった。むしろラスト曲のようなストリングス入りの曲を増やした方がよかったのかもね。この曲だけはいかにもコリアらしいラテンタッチな曲調も相まって、最高にいい感じで楽しむことができる。
コリアとバートンのデュオ盤としては「In Concert Zurich Oct 28,1979(79年)」が私的最高傑作なのだが、本作もプレイ自体は大差ないとして、これまでとは傾向を変えて既成曲をメインにしたのが裏目に出てしまったような気がする。これでオリジナル中心にやっていればまた雰囲気もガラリと変わっていたと思うのだが、それだと本人たちにしてみればこれまでずっとやってきたことなのでマンネリに感じてしまうだろうし、その辺の兼ね合いは難しいところだろう。といってもデュオ・ユニットとして最強なことには変わりないけどね。
評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

40年で7枚のデュオということなので、やはりそれなりに少し丸くなったというか、趣向を変えたというか、個人的には既成曲を多くした方が変化があっていいんじゃないかな、と思いました。でも同世代の他のミュージシャンよりは、今、って感じがしますよね。ピアノとヴァイブラフォンのデュオとしては最強だ、というのは同じ意見です。
当方のブログアドレスは下記の通りです。(久しぶりにTB試みましたが、相変わらず入りませんでした。)
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2012/04/hot-housechick.html
既成曲の方がセッション的にすぐにできるので気楽だったでしょうが、やはりこのクラスのデュオとなるともっと凄い演奏を期待してしまいます。
その点ラストのオリジナル曲は気合の入り方も違っているように感じられました。
TBは相変わらず入りませんでしたか。
テンプレートを変えても何をしても同じなので、FC2側できちんと対処しないことには、きっと今後もこの状況が改善することはないでしょうね。
どうもお手数かけました。